予想成績の開示に関するガイドライン(Q&A)



 予想成績の開示に関する規則(以下、「開示規則」という。)では読みづらい、又は細かい点でよくわからない部分があると思われますので、こちらにて説明していきます。照会があった部分等を中心に随時更新していきます。

T.成績開示予想者の登録について
Q1−1.成績開示予想者になるためには何をすればよいのか。
 事後修正不可媒体(公開した後で修正ができず、削除ができない又は削除したことが明らかとなる媒体)において、100以上の競馬予想を公開した実績を作り、予想方法を開示するとともに予想成績報告書を作成し、協会窓口に当該報告書を送付して登録申請を行うという手順となります。
 なお、予想成績報告書の作成にあたっては、予想期間や投資額範囲などを決める必要があるため、開示規則第3条をご確認頂くとともに、予想成績報告書の様式をダウンロードし、入力できるところを事前に入力される等してみて頂ければと思います。更に、既に登録をしている者の資料も参考になると思います。
(下図登録方法概要をご確認ください)



Q1−2.「事後修正不可媒体」とはどのような媒体か。
 協会で想定しているものでは、メルマガ(現時点では「まぐまぐ」の無料メルマガに限る(根拠))、競馬ナンデ、ウマニティ、netkeibaの熱闘ケイバ!チャンピオンシップ(いずれもHNが同一であれば可)、ニコニコ動画(メルマガとの併用で可)です。基本的にブログは公表時間を操作できるものと認識しています。他の媒体で協会を含む第三者が、事後修正が不可能及び削除ができてもそれが明らかとなる媒体であることを確認できない場合には、個別にその証明(その旨が記載されている運営側の説明ページのURL等の提示等)をお願いすることとなります。この場合の第三者も確認ができる媒体とは、有償の媒体は除かれますが、無料登録等を行わなければ見れないものは許容されると解されます。
 有料予想を販売されていない方は、まぐまぐの無料メルマガ又は競馬ナンデでの予想公開を推奨いたします。

Q1−3.予想を販売しているが、これをもって公開していると考えてよいか。
 開示規則第3条第6号に規定されているとおり、予想の公開は「予想掲載場所(ウェブサイト等の、インターネットを閲覧可能な全ての者が確認可能な場所であり、かつ、事後修正ができない又は削除したことが明らかとならない媒体(そのことが確認できるもの。以下同じ。)に限る)」において行う必要があります。したがって、特定の者(顧客)のみに対する公開は、予想公開水準における「公開」に当たりません。
 有料予想を販売している方は、配信している予想のうちの一部を公開の場で掲載するか、レース発走時間以内に公開する方法による実績の積み上げが想定されます(この場合、公開された一部の予想を除く非公開の予想については、協会は関知しません)。また、レース発走時間以前(直前)の公開が難しいという場合には、ウマニティでの予想投稿(結果は無料会員に閲覧可)や、ニコニコ動画によるレース発走時間以内での公開予約をした事前投稿とメルマガによる当該動画URLの事前公開を組み合わせた方法(メルマガに予想対象レース名及び動画に予想が掲載されている時点を記載することを必須とする)も許容しています。

Q1−4.予想公開水準「事前非公開:A」とするための公開媒体は何が想定されているか。
 ウマニティでの予想及び上記のニコニコ動画とメルマガの組合せで、予約公開をレース発走時間よりも後とした場合が想定されます。

Q1−5.予想の事前公開のタイミングはいつまでか。
 レース発走予定時刻まで(同時刻を含む)となります。

Q1−6.予想の買い目等の書き方にルールがあるか。
 開示規則第3条第2号に定めていますが、予想文の本文に買い目及び金額配分を記載していれば、「買い目・金額提示」の予想方法になり、買い目を記載するだけで、1点100円であれば、「買い目提示(均等計算)」の予想方法になり、買い目は記載するけれども、金額が均等ではない場合には、「買い目提示(特殊計算)」として、報告等開示場所に「特殊計算の方法」の記載が必要になり、買い目を記載せず印のみの記載とする場合には、「印のみ提示(特殊計算)」とし、どのように買い目が計算されるかを、報告等開示場所に「特殊計算の方法」の記載が必要となり、それ以外であれば「その他(特殊計算)」として、報告等開示場所に「特殊計算の方法」の記載が必要となります。
 特殊計算を用いないほうが客観的な透明度は高いですが、開示としては、しっかり計算方法を決めてもらえればいずれの方法でも問題ないと考えています。
 また、特殊計算の方法は原則3期以上継続することとしていますが、予想期の開始時に、今期から特殊計算方法をどのように変更するかという旨を事前に、事後修正不可媒体において明記していれば、例外として変更を認めることを想定しています。

Q1−7.予想方法の開示はどのように行えばよいか。
 ウェブサイト等の、インターネットを閲覧可能な全ての者が確認可能な場所に、開示規則第3条に規定されている必要事項を記載してください。

Q1−8.予想成績報告書はどのように作成すればよいか。
 開示規則ページにリンクを貼っている別紙様式をダウンロードして頂き、当該エクセルファイルを「記載要領」シートを参考にしながら作成してください。水色のセルは自動計算式を組み込んでいるので、直接入力不要です。

Q1−9.保守回収率を算出する際の控除レースの選択は、例えば100Rであれば、1〜50R、51〜100Rからそれぞれ行えばよいのか。
 100Rであれば、1〜100Rから回収率の高い2R、回収率が低い(投資額の大きい)2Rの合計4Rを選択する必要があります。

Q1−10.投資額範囲を超えた予想をしてしまった場合はどうすればよいか。
 予想において記載した金額が投資額範囲を超えてしまっている場合には、超えた(または届いていない)レースについて、投資額を投資額範囲の最大(または最小)の額に合せるように修正して予想成績報告書を作成する必要があります。その場合、回収額も投資額と同様の比率で修正してください。
 例えば、5000〜35000円を投資額範囲で設定している場合、1000円投資と書き、2000円の回収があったレースは5000円投資、10000円回収に修正し、70000円投資と書き、50000円の回収があったレースは35000円投資、25000円回収に修正して頂くことになります。
※集計がややこしくなるため、できるだけ投資額範囲で予想をして頂ければと思います
※なお、除外等により返還金が生じた際の取り扱いは、回収額に返還額を記載して頂きます(単純的中率等が上昇しますが、返還金が大きい場合に、それを除外して最低投資額にレートを合せることは不合理なため)

Q1−11.成績開示予想者に登録されるために必要となる予想力の基準があるか。
 現状、登録にあたって、予想力の基準は設けておりません。ただし、公表ページでは予想力も掲載させていただいているため、あまりにも低い場合には閲覧者から参考にならないと思われ、マイナスの効果となってしまうおそれがあります。なお、登録申請の数が多くなった段階ではハードルを設ける可能性を否定しません。

Q1−12.公開予想記事が何らかの事情で消えてしまった場合どうすればよいか。
 未登録の場合は、投資額に投資額範囲の上限額を、回収額に0を計上して頂きます。また、登録後においては事情を考慮してそのままの成績を認めることもあります。

Q1−13.予想の買い目を誤って記載した場合どのように計算すればよいか。
 予想成績開示規則の目的に「有料の予想情報を購入する者の保護に資する」を掲げていること、無料の予想情報発信者だからといってルールに差を設けることはできないこと、予想情報の形式的な品質は高くあるべきであること、協会における審査コスト等を鑑み、予想における誤記載の取り扱いについては、予想の買い目あるいは結論部分に馬番の記載がある場合には馬番によって、馬番がない場合には馬名によって成績を計算することといたします。
 したがいまして、買い目部分等の馬番の記載を誤った場合は、予想の本文の記載にかかわらず、当該誤った馬番で計算します(そのレースに存在しない馬番も不的中扱いとなります)。また、馬番の記載がなく、馬名を誤って記載した場合にも、誤った馬名の買い目は不的中となります。
 馬番の誤記載については、読者が買い目だけを見てその通りに購入して不的中となる可能性があり、予想文と買い目の不一致を許容すると、予想文と買い目で違う馬を選び、都合良く的中を選べてしまうことにもなりかねないことから、効率的かつ公平性の保てるルールとしております。存在しない馬番については読者は馬券購入ができず、誤っていることに気が付ける可能性が高いですが、例えば、締切間際に購入しようとして購入できなかった場合に機会損失が生ずる可能性はあります。
 馬名については誤りやすいと思われますが、似た名前の馬が一緒に出走する可能性も否定できないことから上記取扱いとしております。馬番も併記されることを推奨いたします。
 買い目の金額が書かれていない場合には最小単位(100円)と考え、さらに、投資額範囲に達しない場合には最低投資額まで引き伸ばすこととなります。

Q1−14.予想期間はどう定めたらよいか。
 予想期間については、開示規則第3条第1号において、「予想情報発信者が指定する、3ヶ月以上かつ1年以内の連続する任意の期間。期間外とした期間における予想は予想成績に含めない。特に定めのない場合は、暦年(1月1日〜12月31日)とみなす。指定方法としては、月日で区切ること以外に、特定のレースが行われる週までとすることも認められる。」と定められています。たくさんの予想をされる方は、1年のうち、「1〜3月、4〜6月、7〜9月、10〜12月」と年4期にすることもできますし、予想を集計する時期を例えば7〜12月だけに定めて、1〜6月は集計しないことに決めておくこともできます。おおよそ、1年間に100R以上予想できる期間を1期と定めるのが良いと思いますが、精度を落としてまで予想数を増やしてもらう必要はない(読者の利益になるのは、数よりも質である)という協会の考えがあり、1期の予想数が100に満たない場合の計算方法も定められています。


U.予想力について
Q2−1.予想レース数は予想力に反映されないのか。
 当初案では考慮していましたが、これに配点を設けると、予想数をとにかく増やせば予想力を上げることができてしまい、予想精度を測るという本来の目的から乖離してしまうため、配点には加えないものとしました。
 極端な高成績となることが想定される、予想数が少ない(100R未満)状態での実績の広告への利用については、開示規則第六条によって行えない(全くの自主規制ですが)こととすることで一定の対応をしています。

Q2−2.回収率が高い=優秀な予想実績という判断で良いのではないか。
 もちろん、回収率の高さは予想力をはかる重要な指標です。ただし、予想情報発信者の評価のひとつには、期待される回収率を安定して出せること(どれだけ早く期待される回収率に収束できるか)であると考えております。そのため、プラス回収ができる的中率や、まぐれと思われかねない突出して高い回収率のレースを除いた回収率にも一定のウエイトを置いた算出法としています。

Q2−3.予想力算出における掛け目の根拠はあるのか。
 現行の基準は、直感的な判断ながら、的中率サイドと回収率サイドの各2つの概念(的中率は、「増益的中率」、「返戻的中率」、回収率は「保守回収率」、「単純回収率」)を、重要視すべきものからその比率を高くすること、文句なしに優良と言える予想レベルを100ポイント程度とすること、の全てを満たすと考えられるものとして採用しました。

Q2−4.複勝1点勝負のみとすればポイントを上げやすいルールではないか。
 平成28年10月の規則改正において、予想力計算式を見直しており、従来よりも大幅に回収率重視に転換しております。

Q2−5.点数を絞った予想を高評価すべきではないか。
 点数を絞った予想は芸術性という面で評価されうるものだと思いますが、これも基準への反映方法が困難と判断しました。現状は、点数を絞ることは個人の馬券美学と考えられるものの、「良い読みをしていたものの点数を絞ったために外れたレース」と「全く見当違いで外れたレース」が同じ評価となってしまうことはやむをえないことと考えます。

Q2−6.予想力算出の方法、掛け目を変更してほしい。
 本ルールは私的運用の試行期間(3年)を経て定めたものです。今後の運用において問題があると認められれば、改正することも考えていますので、ご意見等メールで頂ければと思います。

Q2−7.モンテカルロ方式等、不的中の度に掛け金を大きくする方法で成績を良くできてしまわないか。
 開示規則第3条第4号において、掛け金のレートは最低金額の7倍を上限とすることとしており、これにより適度な勝負を可能としつつ、極端に大きな金額を賭ける等で成績の挽回を図ることや、100円の複勝1点勝負を多数行い的中率を稼ぐことを防止しています。

 その他、不明な点等ございましたら遠慮なく協会までメールでご連絡ください。

 最終更新:平成28年10月1日